展示開催の数週間前、ギャラリーが火災になったとの連絡を受けた。
すぐに駆け付けたが、内部は全焼で窓や壁が抜け、焼け落ちた真っ黒な室内が見えた。
抜け落ちた壁に間柱を立て、板と壁紙貼り、新たに真っ白な壁をつくり、絵画をかける。
ギャラリーは消失してしまったが、内部に向けられていた壁を外の世界に向けることにより近隣を包括し、新たに始まる一歩への思いを込めて。
[ 主 催 ] AGATA
[ 後 援 ]琉球朝日放送株式会社 /琉球放送株式会社 / 沖縄テレビ放送株式会社 /株式会社沖縄タイムス /株式会社琉球新報社 /
[ 協 力 ]沖縄シャープ電機株式会社 /株式会社 平成造園 /有限会社 オキミヤ /有限会社 長堂建材店 /Sonda Studio /
[ 助 成 ](公財) 沖縄県文化振興会 令和2年度文化活動支援助成事業
[ 参加作家 ]
沖縄 : 安里 槙 / 丹治 りえ / 知花 幸修 /七海 愛 / 松本 太郎 / brazil 3 /
ゲスト: 木村 亜津 (東京) / 黄金町BASE:杉山考貴,水谷朋代,山田裕介 (神奈川) / 平山 好哉 (神奈川) / エスクリ (フィリピン) / スピーク・クリプティック (シンガポール)
[ グッズ販売 ]
石川 竜一 / トグチナオ
展覧会について
「PIN-UP Gallery Pop Up Store Returns」は2年前に神奈川県横浜市の黄金町で行われた芸術祭「黄金町バザール2018」に参加したことから始まりました。
黄金町は以前、戦後の混乱のもと違法飲食店が立ち並ぶ歓楽街でしたが、2005年に街全体をあげた一斉摘発作戦が実行されると、違法店舗は街から姿を消し、その後2008年から年に一度開催される「黄金町バザール」と、年間を通した国内外のアーティストによる滞在制作により、作家間交流が続けられてきました。
本展覧会の会場であるPIN-UP Galleryも、元違法飲食店街だった旧・真栄原社交街(通称「新町」)地域を拠点に2017年から運営されており、来場者同士での交流が行われながら、新しいコミュニティを形成し続けています。
今回の展覧会にはPIN-UP Galleryの初期から関わってる作家、継続して関わっている作家に加え、新しく関わる県外、国外の作家などに出品を依頼しました。
この展示会を開催することが、多くの作家同士の交流を生んだPIN-UP Galleryの後押しにつながることを期待します。
安全に開催できるよう十分に配慮いたしまのすので、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。